IT キャリア形成 プレイヤー向け

今話題のChatGPT(AIチャット)を使ってみて思ったITツールの発展と今後なくなる仕事

ChatGPTとは何なのか

https://openai.com/blog/chatgpt/

説明するより、実際に見てもらったほうが早いでしょう

Kというのは筆者です。

筆者がAIチャットに対して「電子契約の市場動向を教えて欲しい」という依頼をします。

すると、なんと数十秒で自動的に回答を書き上げるのです。

 

解像度が荒いため、文章を記載します

 

電子契約の市場動向を教えて
電子契約市場は、近年急速に成長しています。特に、COVID-19の影響により、電子契約に対する需要が増加しました。以下に、電子契約市場の主な動向をいくつか紹介します。

市場規模の拡大:電子契約市場は、2020年から2025年までの期間において、年平均成長率(CAGR)が30%以上と予測されています。これは、COVID-19の影響やデジタルトランスフォーメーションの推進により、電子契約の需要が増加していることが背景にあります。

クラウドベースのソリューションの増加:クラウドベースの電子契約ソリューションは、より柔軟性があり、スケーラブルなオプションとして注目されています。多くの企業が、オンプレミス型のソリューションから、クラウドベースのソリューションに移行しています。

AIの活用:AI技術を活用することにより、契約の作成や署名の自動化が可能になります。これにより、契約プロセスがより迅速かつ正確になることが期待されています。

モバイルデバイスでの利用拡大:スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを利用して、契約の作成や署名ができるようになってきました。これにより、リアルタイムで契約を締結することができ、ビジネスのスピードアップが可能になっています。

セキュリティの向上:電子契約ソリューションのセキュリティは、ますます強化されています。多層的なセキュリティ対策やデータの暗号化などが採用され、個人情報や機密情報の保護が強化されています。

以上のように、電子契約市場は急速に成長しており、今後もさらなる拡大が予想されています。

 

市場動向のことだけではなく、マクロを書いて欲しいとか、コードを書いて欲しい、

計算して欲しい、等色々実験してみましたが大体なんでも答えてくれます。

 

すごくないですか?w

AIチャットでここまでの文章がたったの数十秒で書けてしまうわけです。
こういうのを見てしまうと、自分の仕事がいつかAIとかRPAとかに取って代わられてしまうのではないか?と不安になることありませんか?

今日はChatGPTを使ってみて思った、今後IT技術の発展によりなくなると思われる仕事と無くならない仕事について書いていきたいと思います。

単純作業系は無くなる方向性

これは大手メガバンクとかでも数年前から既に起こり始めていることですが、
単純作業系を何らかのITツールに置き換えて、人員削減が行われています。

例えば、紙の帳票を見ながら、システムにデータを入力することであったり、システムからデータを出力して、加工して、別のシステムに入れるというような単純作業系です。

ところが実際現場では簡単にDXは進まない

多くの企業が間違えることとして、
業務をDX化をして、効率化しようと思い立つ→何らかのツールを導入してみる(RPAやら、販売管理システムやら)→ITに強いエンジニアを採用する→現場の業務をIT化しようとする→エンジニアともめて進まなくなる→無駄にコストがかかったまま停滞する

こういうことがいろんな会社で頻発しているという声をよく聞きます。

ITツールを導入することは手段であって目的ではない

これってなんでこんなことが起こるかというと、
DX化することや、ツールを導入すること自体が目的になってしまっていて、
本来の「利益を上げるための生産性向上」という目的を見失ってしまっているからです。

仕事は自分で作り出すものではなく、無くすもの

関連記事→上司は自分の仕事は自分で作り出せと言ってはいけない

DX化とかITツールを導入しよう!と思い立ったら、まず会社が最初にやらないといけないのは、業務の現状把握です。

まずやるべきは現状把握

現状把握をしてみると、色々なことが見えてきます。
例えば、A社から商品を仕入れて、ECサイトでコンシューマー向けに商品を販売している会社(B社)があったとします。

このときよくありそうな業務プロセスは下記のようなものです。

1.B社の仕入担当者は、A社に対して注文書をExcelで作成してメールで送付する
2.A社は、メールで来た注文書に対して請書を作成してメールで返送する
3.A社の発注担当者は、倉庫担当者に出荷申請書をメールで送る
4.A社の倉庫担当者は、商品をB社に対して発送する
5.B社の仕入担当者は、商品を受け入れたら検品する
6.B社の仕入担当者は、商品管理スプレッドシートを更新する
7.B社のECサイト担当者は、届いた商品とスプレッドシートを確認しながら、ECサイトにアップする

このとき、DX勘違い企業で起こる間違った業務改善はどのようなものが考えられるでしょうか?

一番やってはいけないのはそのままの業務プロセスをDX化しようとすること

これは最悪のことです。今ある業務フローを、完全に正しいものとして、
そのままDX化しようとすることです。

例えば上記の例でいくと、2で請書のメールをA社発注担当がB社に送ったら、同時に出荷申請書がメールで送られるようにしよう!というようなものです。

現状把握したら業務を無くせないかを検討するのが1番目

感の良い方であれば、上記のDX化がどれほどアホなことかはわかりますよね?

業務プロセス改善の一番のポイントは「その業務そのものを無くせないか」を考えることです。
そもそも業務プロセスというのは、少なければ少ないほど良いわけです。

AIやRPA等のツールを活用してプロセス改善できる人が重宝される

では具体的に無くすとはどうすれば良いのか?
そのまま無くしてみることを考えるのです。

1のプロセスで、注文書のExcel作成って無くせないか?
メールで送付するのって無くせないか?

無くすとしたらどうやったらB社はA社に対して注文できるだろうか?

考えられる案として、例えば「販売管理システムを導入する」ということが考えられます。

具体的な改善プロセス案としては、このようなイメージです。
1.B社の仕入担当者は、販売管理システム上で注文データを作成し申請ボタンをおす
2.B社の仕入担当者の上長が承認するとA社に注文書データが送信される
3.A社の発注担当が販売管理システムにログインし、注文書データから受注ボタンを押す
4.受注ボタンが押されると、倉庫担当者に通知メールが行きB社に商品を発送する
5.B社の仕入れ担当者は商品を受け入れたら検品し、検収OKボタンをシステム上で押す
6.検収OKボタンが押されると、B社EC担当者に通知がいき、販売管理システムからECサイトマップボタンを押し、ECサイトにデータ連携される

このように、ITツールを交えた具体的な業務フローの案と、システムアーキテクチャの案を考えることができる人は重宝されます。
私の会社でも非常に重宝しています。

営業、経理、購買担当、エンジニア、どのセクションにおいてもこうした「業務改善力」は非常に求められます。

自分の仕事を無くすことを恐れる人が現れる

ところが、こうした取り組みを進めていくと必

「この仕事は自分じゃないとできない。システム化はできない。」
と言い出す人が、必ず、現れます。

長年の経験で~とか、
重要な案件をピックアップして~とか、
異常値が無いかを目視確認して~とか、

でも大丈夫です。
すべてDX化、IT化、可視化、マニュアル化できます。

これまで私はおそらく何百という業務プロセスの改善を行ってきましたけど、
可視化、マニュアル化ができています。
できなかったことは1回もありません。

可視化、マニュアル化さえできれば、
DX化、IT化は半分できたようなものです。

中にはどうしても、ツールとの相性や法律の関係でDX化、IT化できない業務もありますが、
外注化はできたりします。

恐れず自分の仕事を無くしていこう

これからの時代は、「積極的に自分の仕事を無くしていくことができる人」が活躍します。
恐れずに、自分の仕事を無くす提案をしていきましょう。

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