この記事を書いている筆者の学歴
筆者自身の最終学歴は高卒(大学中退)で、経理未経験からIPOを達成し、現在は上場企業のCFOです。
必要か必要じゃないかで言ったら、あった方が有利なケースが多い
いきなり結論ですが、必要か必要じゃないかで言ったら、あった方が有利なケースが多いというのが現実です。
「自分は高校卒業だけど、大卒者より稼いでるよ。」という人もいらっしゃるかとは思いますが、
再現性の高さと、全体の傾向としてはどうしても大卒者の方が平均年収は高くなる傾向にあります。
大卒者と高卒者の年収の違い
厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査によれば、学歴別の年収は下記のようになっています。
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高卒 |
専門学校卒 | 高専・短大卒 | 大学卒 |
大学院卒 |
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男性 |
295万円 |
309万3000円 | 345万5000円 | 391万9000円 |
465万2000円 |
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女性 |
218万円 |
263万4000円 | 258万円 | 288万3000円 |
なぜ大卒者の方が年収が高くなるのか?
ホワイトカラーの年収が高い職種をインターネットで検索してみてください。
応募要件に「大学卒」という要件が多いはずです。
では、大卒者の方が優秀な人が多いのか?と言われると、決してそんなことはありません。
筆者もこれまでに様々な学歴の人を採用してきました。
慶応大学卒業で、知識はあるけどコミュニケーションが下手で全然仕事ができない人もいれば、
高卒だけどコミュニケーションが上手で仕事ができる人もいました。
なので、大卒者=優秀な人というわけではないというのが「事実」ではあります。
日本人は権威や肩書に弱い
ところが、日本人は権威主義的なところがありまして、
「〇〇口コミランキング1位」
「〇〇認定資格」
「〇〇(有名人)オススメの」
みたいな肩書に弱い傾向があります。
そのため、なんとなくの感覚で
「高卒者」よりはしっかり受験勉強をして
大学を卒業したという努力の形跡が見られる
「大卒者」の方が優秀であろうという
一定の学歴フィルターを使っているというのもまた事実であります。
最近になってようやく、新卒者・求職者の減少に伴い、
学歴を問わず幅広く採用するという風潮も出ていていますが
まだまだ(特に地方は)学歴フィルターをかけている会社の方が多いです。
筆者の事例
筆者の場合は、正直なところ、運と縁に恵まれたというのが大きいです。
たまたま知人に誘われて入社したベンチャー企業で、責任のある業務を数多く経験することができました。
そして、その実績を買われて経営者の知人を通じて紹介された企業にCFOとして入社し、
運良く上場できて、年収も上がったという経緯があります。
じゃあ読者の皆さんも僕と同じようにベンチャー企業にいって同じように経験を積めば年収が上げられるのかというと、限りなく再現性は低いと考えます。
ベンチャー企業に入社して、責任のあるポジションを任せてもらえるかどうかもわからないですし、そこからタイミングよくIPOを目指している企業のCFOポジションで入社できるかどうかもわかりません。
その低~い可能性にかけて転職活動してしまうのは、バクチになってしまうので絶対にオススメしません。
結論
今回は年収を上げるのに学歴は必要か、というテーマでしたが
今あなたが大学進学を選択できる環境にあるのであれば、学歴はあったほうが良いという結論でした。
非大卒・高卒すでに社会人で働いちゃってる場合はどうすれば良いの?という方はこちらの記事がオススメです。