人手不足の状況で仕事を辞めることは、無責任なことなのではないか?気が引けてできない。と思うことはありませんか?
今回はそんな方の悩みを解決する内容を解説していきます。
この記事を書いている人
筆者は、派遣のアルバイト、タクシー運転手、タクシー会社の運行管理者(内勤業務)、経理、法務等の業務経験を積んだ後、経理BPOや、内部統制コンサルティングで独立し、その後IPOチャレンジ企業にCFOとして入社し、3回の延期を経て30代前半のときに、高卒CFOとしてIPOを達成した経験を持っています。
独立する際には、所属していたベンチャー企業からは人手不足を理由に引き止めにあい、結局1年間退職の時期が1年間もずれてしまった経験があります。
人手不足は会社の責任であり辞めても無責任ではない
あなたが会社を辞める理由が、自分の健康や家族の問題、キャリアの変更など、合理的なものであれば、無責任であるとは言えないでしょう。
人には自分の幸福や人生の目標を追求する権利がありますし、他の人々も同じように権利を持っています。また、自分自身を大切にすることは、長期的には仕事のパフォーマンスやチームの健康にも影響を与えます。
ただし、ある程度の責任感やプロ意識を持って、自分の役割に対する責任を果たすことが重要です。辞める前には、後任の確保や引継ぎを十分に行い、チームに迷惑をかけないように配慮することが望ましいです。
人手不足な状況で穏便に辞めるにはどうしたらいいか?
人手不足の状況で穏便に辞めるためには、以下のステップに沿って行動することが助けとなるでしょう。
将来の計画を立てる
まず、辞める理由を明確にし、将来の計画を立てましょう。具体的な計画があることで、上司や同僚に説明がしやすくなります。
伝える時期を考慮する
できるだけ早い段階で上司に辞意を伝え、引継ぎ期間を十分に確保しましょう。これにより、後任者の探しや仕事の引継ぎを円滑に行うことができます。
上司には直接伝える
上司や関係者に対して、直接的かつ丁寧に辞意を伝えることが重要です。感謝の意を示しつつ、自分の立場や理由を説明しましょう。
引継ぎのサポートをする
仕事の引継ぎを丁寧に行い、後任者やチームメンバーがスムーズに業務を引き継げるようにサポートしましょう。必要なドキュメントや情報を整理し、疑問があれば解決できるように協力することが望ましいです。
職場でのあなたの好感度を保つ
退職までの期間、プロフェッショナルで協力的な態度を維持し、感謝の意を示すことで、円満に退職することができます。
従業員との関係性を維持する
退職後も、元同僚や上司との繋がりを大切にしましょう。今後のキャリアに役立つだけでなく、人間関係の橋渡しにもなります。
会社を穏便に辞めるためには、計画性、コミュニケーション、協力、そして感謝の意を大切にすることが重要です。そうすることで、人手不足の状況でも円滑に退職ができるでしょう。
上司に退職を伝えることが怖くてできない場合はどうしたらいいか?
上司に退職を伝えることが怖いと感じるのは自然なことです。しかし、その恐怖を克服し、スムーズに退職手続きを進める方法がいくつかあります。
退職までのスケジュールを立てる
退職の理由や将来の計画を整理し、具体的に説明できるように準備しましょう。また、可能ならば退職時期や引継ぎについても考慮しておくと、上司との会話がスムーズに進むでしょう。
上司に退職を伝える練習をする(ロールプレイング)
退職の話をする前に、友人や家族に話を聞いてもらいながら練習しましょう。ロールプレイングを繰り返すことで、自信を持って上司に話すことができるようになります。
落ち着いた状態で話す
話すタイミングを選ぶことも重要です。上司が比較的リラックスしているときや、プライベートな時間が取れる場所で話すことが望ましいです。
丁寧な言葉遣いを心がける
上司に退職の意志を伝える際は、丁寧で敬意を払った言葉遣いを心掛けましょう。また、感謝の意を示すことで、円満な関係を維持することができます。
自分の感情を認める
恐怖や不安は、自分の感情として認めることが大切です。それを受け入れることで、上司に話す際のプレッシャーを軽減することができます。
必要であれば友人や家族にサポートを求める
友人や家族、カウンセラーなど、信頼できる人に相談し、サポートを受けることも検討しましょう。他人の意見やアドバイスが、恐怖感を軽減する助けとなることがあります。
最終的には、自分の意志を伝えることが大切です。恐怖感を克服し、上司とのコミュニケーションを円滑に進める方法を試してみてください。それによって、退職手続きがスムーズに進むことが期待できます。
上司がめちゃくちゃパワハラ気質で退職を伝えるなんて絶対無理な場合はどうしたらいいか?
パワハラ気質の上司に対して退職を伝えるのが困難な場合、以下の方法を検討してみてください。
人事部や上層部に相談する
まず、会社の人事部や上司の上司に相談しましょう。状況を説明し、適切なサポートや指導を受けることができるかもしれません。
書面での通知する
上司と直接話すのが難しい場合、書面で退職の意志を伝えることも検討できます。ただし、これには会社の規定に従って行動することが重要です。
信頼できる同僚に相談する
信頼できる同僚や他の上司に相談して、状況を共有し、アドバイスをもらいましょう。彼らが仲介役となって、退職手続きを円滑に進める手助けをしてくれるかもしれません。
法的手段を検討する
パワハラが深刻である場合、労働基準監督署や専門家(弁護士や労働相談所)に相談し、法的手段を検討することもできます。適切な指導や解決策を得ることができるかもしれません。
状況によっては無理に退職を伝えず、一度休職することも検討できます。これにより、少し距離を置いて状況を冷静に判断することができます。
労働組合や業界団体への相談をする
会社に労働組合が存在する場合や、業界団体が労働相談窓口を設けている場合は、そちらに相談してサポートを受けることも検討できます。
パワハラ気質の上司との対処は困難ですが、適切なサポートや手段を利用して、退職を円滑に進められることを目指しましょう。必要に応じて、専門家や関係者からアドバイスを受けることも大切です。
会社に行こうと思って家を出ると動悸がしたり涙が出るレベルでストレスを感じる場合はどうしたらいいか?
動悸や涙が出るような状態というのは精神的にも肉体的にもかなり疲弊している状況です。このような状況でまともに仕事をすることは難しいでしょうから、可能な限り速やかに休暇を取り、体調の回復に努めましょう。
具体的には以下の方法を試してみてください。
深呼吸や瞑想(マインドフルネス)をする
緊張や動悸を和らげる方法として、深呼吸や瞑想を試してみてください。リラックスすることで、心身の状態が改善されることがあります。
外部の医師や専門家と相談する
心身の症状が深刻であれば、医師や精神科医、心療内科医に相談しましょう。適切な治療やサポートを受けることで、症状が改善される可能性があります。
会社や上司に相談する
会社に相談できるような状況であれば、自分の状況を会社や上司に説明し、適切なサポートを受けることも検討しましょう。勤務時間の調整や仕事の負担軽減など、対応策が見つかるかもしれません。50人以上の事業場であれば産業医という会社で契約している医者もいるはずなので、カウンセリングをしてくれることもあります。
外部のカウンセリングを受ける
カウンセリングを受けることで、自分の悩みや不安を共有し、解決策を見つけることができることがあります。
生活習慣の改善をする
ストレスと体調不良は仕事以外にも、自分自身の生活習慣が原因になっていることもあります。今一度自分の睡眠、食事、運動、休息などの生活習慣を見直し、心身のバランスを整えることも重要です。
趣味やリラクセーション: 趣味やリラクセーション活動を通じて、ストレスを軽減しましょう。自分にとって心地よい環境や活動を見つけることが大切です。
必要であれば休職を検討する
症状が深刻であれば、医師の指導のもと、休職を検討してください。休職期間中に治療やリハビリを受け、心身の回復に専念しましょう。
最終的には、自分に合った対処法を見つけることが大切です。早めに適切なサポートや治療を受けることが重要ですので抱え込まないようにしましょう。
まとめ
今回は人手不足なのに会社を辞めたら無責任なのかどうかについて解説してきました。
重要なことは、人手不足であることはあなたの責任ではなく、会社の責任ということを認識して、自分の体調を最優先して大丈夫ということです。
あなたが安心して会社を辞められる一助になればと思います。
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